冬の寒さが強まると、気付かぬうちに「水が凍って管が割れる」「屋根や窓から水が侵入する」といった漏水トラブルが起こることがあります。これを放置すると壁や天井が湿り、カビが発生しやすくなります。この記事を読めば、冬特有の漏水トラブルの仕組みや、配管・屋根・窓サッシそれぞれの注意点が明らかになります。さらに、今すぐ実践できる対策と、問題が起きた後どう動けば良いかまで網羅しており、暮らしの安心を守るための知恵と行動が得られます。
1. 冬季における漏水トラブルの全体像
冬になると、気温低下・暖房使用・結露発生など、住まいの水まわり・建物構造・窓サッシなどにおいて“見えない水の侵入”や“湿気の蓄積”が起こりやすくなります。それが放置されると、漏水トラブル→湿気滞留→カビ発生という流れが発生してしまうのです。本章では、冬季における漏水トラブルの全体像を整理し、なぜこの季節に特に注意が必要なのかを解説します。
1‑1. 冬だからこそ起こりやすい漏水のメカニズム
冬季に漏水が増える主な要因としては、次のようなものがあります。
まず、外気温が低くなることで建物の外皮（屋根・外壁・窓枠）が冷やされ、室内との温度差が大きくなります。この温度差が、結露や氷結・凍結を誘発し、それらがきっかけとなって水分が壁内・屋根裏・配管内に侵入・停滞するケースが増えます。
さらに、暖房使用によって室内温度は確保されますが、閉め切った室内では湿気が籠もりやすく、暖かい空気が窓・壁で冷やされて水滴となり（結露）、その水が建材や配管の隙間に入り込むことで「目に見えない漏水」が始まることがあります。
また、冬季は給湯や暖房の利用が増えるため、配管の使用頻度や水量変化も増えており、配管内の水が凍結し膨張して破裂・漏水に至るケースも少なくありません。
このような複数の要因が重なって、冬は「漏水リスク」が高く、また「それに伴う湿気・水分滞留リスク」が高まる季節なのです。
1‑2. 漏水が引き起こす「カビ・湿気・建材の劣化」のリスク
漏水が発生すると、壁・天井・床・配管周囲などに水分が浸透し、湿度が高く長時間維持される環境が生まれます。その結果、次のようなリスクが顕在化します。
まず、湿気の高い場所はカビが好む環境です。湿度60％以上、温度20～30℃ほどがカビの生育に適しており、漏水を契機とした水濡れによってその条件が整ってしまうため、カビ発生の温床となります。
次に、建材の劣化が進みます。木材や石膏ボード、壁紙の裏地などは水分が長く滞ることで強度が低下し、腐朽・剥がれ・断熱性能の低下・構造的な変形などを招きかねません。カビがその進行を加速させることもあります。
さらに、住環境としての快適性・健康リスクが高まります。カビ胞子が空気中に飛散すれば、アレルギーや呼吸器症状を引き起こす恐れがあり、それを放置することは「住まいの寿命を縮める」だけでなく「住む人の健康も損なう」ことにつながります。
つまり、冬の漏水は「ただの水のトラブル」ではなく、「カビ」「建材劣化」「健康被害」など複合的な深刻リスクを含む問題なのです。
2. 冬の配管破裂・凍結による漏水原因
寒さが厳しい冬、特に配管まわりでは「水が凍る」「配管が膨張」「破裂・漏水に至る」という典型的なトラブルが多く発生します。ここではその仕組みと、具体的にどこが危険ポイントかを詳しく紹介します。
2‑1. 外気温の低下と配管の凍結・破裂の仕組み
水は氷になると体積が増える特性があります。このため、配管内部の水が凍結すると膨張圧力が管壁にかかり、管壁が破裂するリスクが生まれます。凍結・破裂の過程は以下のようになります。
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気温が低く、配管が十分な保温・断熱されていない状態で水が滞留。
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水温が氷点下付近にまで低下し、配管内で氷が生成。
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水→氷変化の際に体積が約9％増え、配管内部の圧力が急増。
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管材が耐えきれずひび割れや裂け目・接合部の破損などが発生。
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氷が溶け始めると、破損箇所から急激な流量で水が漏れ出す。
このような流れで、配管破裂→漏水が起きます。特に夜間や留守中、気温が急激に下がる時などが危険です。
2‑2. 凍結・破裂しやすい配管の場所と日常チェックポイント
では、実際どのような場所が特に凍結・破裂のリスクが高いのでしょうか。主なポイントは以下の通りです。
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外壁際や屋外露出の配管：屋根裏、ベランダ外壁面、地面から立ち上がる給水管など、気温の影響を直接受けやすい位置。
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屋外給湯管・シャワー用管：冬場でも使用がある配管で、途中使用がなく水が残ったままになると凍結発生源となりやすいです。
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地下・床下の立上り管：床下が寒気にさらされて保温が不十分なケースでは、配管が凍結しやすい状況に陥ります。
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建物の断熱が弱い部分・冷気の侵入ルート近辺：窓下配管、外壁に面した配管など。
日常チェックポイントとしては、以下を押さえておきましょう。
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水道メーターや請求額に異常がないか（月ごと比較）
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配管外部に氷結（白い霜・露）が発生していないか
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配管の保温材（発泡スチロール・保温チューブ）が傷んでいないか
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屋外露出配管にひび・裂け目、接合部のサビ・水滴がないか
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寒気の侵入がある時間帯（夜間）に、給湯・水道を使わないで水を少し流しておくなど予防策を実施しているか
これらを定期的に確認することで、冬期の配管破裂・漏水のリスクを大きく低減できます。
3. 水道管凍結→破裂→漏水の流れと具体事例
本章では、実際に冬に発生しやすい「水道管の凍結から破裂・漏水に至るまで」の流れを整理し、さらに具体的事例を挙げてどのような被害になりうるか、そしてどう対処すべきかを詳しく見ていきます。
3‑1. 氷になると体積が増す水の性質と配管破損の原理
水は0℃で凍る際、体積が膨張します。この膨張により、閉じられた配管内部には強い圧力がかかります。配管が金属や塩ビであっても、設計上は通常の流体圧力を想定しており、氷変化時の急激な膨張圧を想定していない場合がほとんどです。
このため、凍結時に次のような現象が起こります。まず、管内の水が凍り始めると、その先にも水が残っている状態で“氷と水の境界”が移動します。この境界付近において圧力が集中し、最終的にその周辺の管が裂ける・接合部が外れる・溶接部や継手が破損することが多く見られます。氷が溶け始めると、急にその境界箇所に水が流れ込み、裂け目から漏水が発生。被害が大きい場合には配管内の氷が溶けるときの“爆裂音”“一気に水が噴き出す”というケースもあります。
このようなメカニズムから、冬場に「水道管凍結→破裂→漏水」が起こりやすいのです。
3‑2. 実際に起きている冬の水道管破裂ケース／対応策
具体的な事例を挙げると、たとえばある住宅では、夜間に外気温が‑5℃近くまで下がった翌朝、トイレの水道管から“バキッ”という音とともに水が漏れ出しました。原因は屋外給水管が凍結して破裂し、その水が床下に流れ込んで床材を浮かせ、さらに壁の中に水分が浸透していました。発見時にはカビの臭いや壁紙の膨れも確認され、まさに「漏水→湿気→カビ」の典型的な流れでした。
対応策としては以下が挙げられます。
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まずは水道の止水バルブを閉め、被害範囲を拡げないようにする。
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配管の保温材を確認・補修し、凍結しにくい構造に改善する。
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流量を絞ってでも夜間や留守時に「水を少し流しておく」など凍結防止措置を実施する。
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被害を受けた床下・壁内部は、乾燥機・除湿機を用いて水分を除去し、湿気が残らないようにする。
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カビの発生が疑われる場合は、早期にプロに相談する。実際、MIST工法®を用した対策が、漏水に起因するカビの発生を根本的に防ぐ効果を上げています。
このように、「どういう原因で破裂になったか」と「どういう対策を取れば良いか」を理解して、未然に備えることが非常に重要です。
4. 冬に屋根・外装からの漏水→カビ発生の典型ケース
冬場は雪・融解・凍結サイクルなど、屋根や外壁に多大なストレスがかかります。そこからの水の侵入が、「内部の湿気蓄積」「カビ発生」「建材劣化」に直結することがあります。本章では、屋根・外装からの漏水がどのようにカビ被害に繋がるかを詳しく見ていきます。
4‑1. 雪や凍結融解が屋根や外壁に与えるダメージ
冬季に雪が積もると、屋根の勾配・排水経路・外壁の上端部・軒先や破風などに荷重と温度差がかかります。雪が融けて水になり、そして冷えて凍りを繰り返すことにより、以下のようなダメージが発生しやすくなります。
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屋根材やシーリング（コーキング）の劣化・ひび割れ
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雪止め金具・谷樋（やとい）・軒天・軒先の金具部の腐食・隙間発生
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壁と屋根の接合部・サッシまわりのシーリング剥離・隙間形成
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融雪水が凍って建材内・下地材内に侵入 → 再凍結 → 接合部をさらに拡大させる
このようなダメージがあると、水が屋根裏・壁内に浸入し、「目に見えない湿気蓄積」の始点となります。特に、屋根裏や壁内は換気が十分でないことが多く、浸入した水分が逃げにくい構造なので、そこに長時間湿気が残るとカビ・腐朽の温床となります。
4‑2. 漏水による断熱材・木材への影響とカビ繁殖の流れ
屋根や外装からの漏水が起こると、次のような流れでカビ被害が進みます。まず、水が浸入して壁内・屋根裏・下地材に染み込みます。そこでは断熱材（グラスウール・ロックウール）や木材下地が湿潤状態となり、空気の流れが少ないため乾燥しにくい状況になります。結果として、湿度が数日～数週間にわたり高い状態で維持されるケースが多いです。
このような状況で、木材・石膏ボード・断熱材に含まれる有機物（セルロース・接着剤等）が、カビの餌となります。さらに、湿気が逃げない構造であれば、カビの胞子が発芽・繁殖を進め、表面だけでなく内部にも侵入していきます。こうして「漏水起点 → 壁内湿潤 → カビ繁殖」へとつながります。実際、冬の屋根や外壁からの水の侵入によるカビ発生が増えており、特に軒裏・屋根裏・天井裏の湿気蓄積が確認されるケースが目立っています。
このような被害を防ぐためには、屋根・外装の定期点検と、漏水初期の発見・処理が欠かせません。
5. 窓サッシ・結露・漏水の関係性と冬ならではの注意点
冬の室内は暖房で暖められ、外気温は低下し、窓サッシまわりに結露が発生しやすい環境になります。この結露は直接的な漏水とは異なりますが、放置すれば水分が溜まり「窓枠→壁内」へ浸透し、漏水・カビ発生の引き金となることがあります。本章では、窓サッシまわりの結露から漏水・カビに至る流れと、具体的な注意点を解説します。
5‑1. 窓サッシまわりにおける結露→水分浸入のメカニズム
窓ガラスやサッシ枠は、室内の暖かい空気が冷たい窓面に接触することで水滴（結露）が発生しやすい場所です。冬季、特に外気温が低い場合にはこの結露現象が増え、次のようなメカニズムが働きます。
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室内暖房で暖まった空気が窓面に流れる。
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窓面またはサッシ枠の温度が冷えており、暖かい空気の水蒸気が冷やされて水滴になる。
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その水滴（結露水）がサッシの下端・レール部・枠合せ目に溜まる。
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溜まった水が枠・サッシの隙間から壁内や床下へ浸透。場合によってはサッシの取付金具下や壁と枠の接合部の隙間から室内側へ漏水が起こる。
このプロセスにより「窓サッシまわり＝結露の出発点＝漏水ルート」として特に冬場に注意すべきポイントとなります。特に旧型のサッシや保温・気密仕様が不十分な窓ではリスクが高いです。実際、冬の窓サッシまわりの結露・漏水・カビ被害が増加していると報告されています。 関西のカビ取りカビ対策専門業者はカビバスターズ大阪+1
5‑2. 結露放置が漏水・カビにつながる理由と予防策
結露を放置すると、次のような連鎖が起こり、漏水・カビへと発展していきます。まず、窓枠下部やレール部に溜まった水が壁体内部・床下まで浸透し、外部からの寒気によって壁内部が冷やされ、内部の湿気が逃げにくくなります。次に、壁内部の湿度が上がり、有機物を栄養源としてカビが発芽・増殖。さらに、家屋の断熱・換気状況が悪いと、湿気が室内に戻ってきて再び結露・水分滞留→カビの悪循環が形成されます。
このようなリスクを抑えるためには、以下の予防策が有効です。
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窓を２重サッシ・樹脂サッシ・断熱サッシに交換する。
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サッシのレール・枠の隙間・取付金具・シーリングが劣化していないか定期点検。
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暖房使用時は“窓近くに流れ込む風のライン”を確保し、暖気と冷気の対流を促す。
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窓を閉めたまま時間が長い場合でも、定期的に短時間でも換気を実施。
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結露発生時には速やかに水滴を拭き取り、窓下の通気を確保する。
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窓周りに防カビスプレーや防湿材を使用し、結露水が浸透しにくい環境を整える。
これらを実践すれば、冬場の窓サッシまわりからの漏水・カビリスクを著しく低減できます。
6. 冬場の漏水発見・初期対応ポイント
冬季に漏水が起きた場合、被害を最小限に抑えるためには「早期発見」と「初期対応」が非常に重要です。ここでは、漏水を発見した際の“まずやるべきこと”と、“専門業者に相談すべきケース”を明確に解説します。
6‑1. 気づいた時の“まずやるべきこと”チェックリスト
漏水を発見したら、次のチェックリストに沿って対応を進めてください。
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水道メーターや請求額に異常が出ていないか確認。
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蛇口・配管・屋内壁・天井などに水滴・シミ・膨れ・ぬめりがないか目視。
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屋根・天井裏・壁内から異音・水の流れ音・滴る音がないか耳を傾ける。
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被害箇所周辺の電気設備（コンセント・照明）に水がかかっていないか確認、必要なら電源を切る。
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漏水が発見されたら、まず止水バルブを閉める。また、屋外配管の場合は凍結可能性があるため、夜間の屋外水栓を閉めておく。
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流れ出ている水をバケツ等で受け止め、床・壁の水拭き・除湿機・扇風機で乾燥を促す。
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被害エリア（床下・壁内・天井裏）を可能な限り乾燥させ、カビの発芽・繁殖環境を作らせない。
これらを迅速に行うことで、被害の拡大を抑え、次段階の専門対応をスムーズにします。
6‑2. 専門業者に相談すべきケースとその判断基準
冬場の漏水では、素人判断で済まないケースが多く存在します。次のようなケースでは、専門業者への早期相談を強くおすすめします。
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壁・天井・床の大きな膨れ・シミ・剥がれ・変形が出ている。
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建物構造（屋根裏・壁内・床下）で水が回っている可能性がある、または影響範囲が広い。
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カビ臭・健康症状（目のかゆみ・鼻水・咳）が見られる。またはカビが既に広範囲に発生している。
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原因箇所が特定できず、「何となく湿気が溜まっている」「放置していたら広がった」という状態。
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保険適用や施工記録の整理が必要な場合。
このようなときには、配管調査・屋根裏調査・壁内湿度測定などができる専門業者が適切です。実績ある業者であれば、原因特定から止水・修理・乾燥・防カビ処理までワンストップで対応できます。たとえば、当社「カビバスターズ」では、漏水によるカビ発生要因を調査し、MIST工法®で再発予防まで実施しております。
判断が難しいときには、「見積もり無料」「原因調査付き」の業者を活用し、まずは相談・現場点検を依頼することが安心です。
7. 漏水・カビ対策としての長期メンテナンスと設備改善
漏水・カビの問題を根本的に防ぐには、単発対応ではなく「長期的なメンテナンス」と「設備改善」が不可欠です。冬前の準備とともに、日常管理まで視野に入れて対策を講じましょう。
7‑1. 冬の前に備える配管・屋根・窓回りのメンテナンス項目
冬の来る前に行っておくべきメンテナンス項目を、主要な設備別に整理します。
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配管：露出配管の保温材の劣化チェック・外壁沿い配管の断熱強化・夜温の低下時に水を流して凍結防止の習慣付け。
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給湯・シャワー管：使用していないときでも水を流すなど「水を止めたままにしない」体制確保。凍結防止バルブ・ヒーター付き保温管の導入も検討。
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屋根・外装：雪止め・谷樋の除雪・シーリングの劣化チェック・壁と屋根接合部の隙間補修・屋根裏換気口の詰まり確認。
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窓・サッシ：断熱仕様への更新・シーリングの再施工・レール・枠の結露拭き取り通路の確保・カーテン・ブラインドの通気スペースを確保。
これらを定期的に点検・メンテナンスすることで、冬場の「漏水」「結露」「カビ」の発生確率を大きく下げることが可能です。
7‑2. 室内環境改善（換気・暖房・湿度）でカビリスクを低減
建物外部の設備だけでなく、室内の環境管理も極めて重要です。以下のような改善策を講じましょう。
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換気：浴室・洗面所・キッチンなど湿気が発生しやすい場所には常時換気扇を設置し、使用後も数分換気を継続。定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行う。
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暖房：暖房機器を使う際には、湿度計を導入し、室内湿度を40〜60％に保つよう意識する。過湿状態はカビの発育条件を整えるため、加湿器の使い過ぎに注意。
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除湿・乾燥：冬場でも結露・漏水・湿気蓄積が発生している部屋には除湿機を投入する。特に壁内湿気が疑われる場合には、扇風機で空気を循環させながら温度を上げて乾燥促進。
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家具配置と通気：壁際・窓際に家具を直付けせず、数センチ隙間を開けて通気を確保。カーテン・ブラインドも閉めっぱなしにせず、時々開けて空気を動かす。
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防カビ処理：壁紙、カーテン、家具裏、窓サッシレールなど、結露が発生しやすい箇所には防カビスプレー・塗料を定期的に使用。
これらを日常的に実施することで、外部からの水分侵入と内部からの湿気発生の両面を抑え、カビの発生環境を整えないようにすることができます。
8. まとめ：冬季の漏水・カビを防いで安心な暮らしを
冬だからこそ起こる「配管凍結」「屋根・外装からの水侵入」「窓サッシの結露」などの複合的な水まわりリスクを知ったうえで、それに伴う「漏水→湿気滞留→カビ発生」の流れを理解できたと思います。
今日からできる習慣としては、「配管・窓・屋根まわりの定期点検」「暖房・換気・湿度管理」「異常を感じたら早期に止水・乾燥＋専門業者相談」という３つを意識することが大切です。
たとえ漏水が起きてしまったとしても、初期対応をしっかり行い、建材内部への浸水・カビ発生を防ぐことで、被害を最小限に抑えられます。安心・快適な住まいを守るために、冬の水まわり対策を今この瞬間から取り組んでみてください。
カビ取り・カビ対策はカビバスターズ大阪／カビ取リフォーム名古屋・東京へ
冬季の漏水トラブルや結露・配管破裂によるカビ発生にお悩みなら、「カビバスターズ大阪」および「カビ取リフォーム名古屋／東京」にお任せください。運営元である株式会社タイコウ建装では、一般的なリフォーム施工に加えて、独自開発のカビ除去技術「MIST工法®」を用いた高精度なカビ対策まで、ワンストップで対応しております。
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MIST工法®は、素材をこすらず・削らず、木材やデリケートな壁材を傷めることなく、深部に根を張ったカビまで分解・除去。除菌後には抗菌・防カビ処理まで行うため、再発リスクを最小限に抑えられるのが特徴です。また、リフォーム専門の建築会社としての知見を活かし、屋根・外壁・窓・配管といった住宅全体の改修まで一括対応が可能な点も、当社が選ばれる理由です。
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