「漏水後カビ臭い」本当の原因と再発しないカビ取リフォーム術

漏水後に「乾いたはず」と思っても、数週間経つとカビ臭くなることがあります。その原因は乾燥不足や目に見えない湿気、壁内部の含水率の高さが関係しています。一般的な乾燥だけでは解決できないカビリスクが存在します。関西のカビ取りカビ対策専門業者はカビバスターズ大阪

この記事では、漏水後のカビ臭さの原因、含水率の問題点、一般的な乾燥工事が抱える限界、そして科学的検査に基づいたMIST工法®による根本対策の方法がわかります。

正しいカビ対策と再発防止策を学べるだけでなく、含水率測定や真菌検査の重要性が理解でき、カビ取リフォームの最適な選択ができるようになります。

1. 漏水後に「乾いたはずなのにカビ臭い」その原因とは?

漏水被害が起きた後、多くの建物所有者・管理者・住まい手の方は「水が出ていったようだ」「表面が乾いた」と感じた時点で安心してしまいがちです。しかし、ここで問題なのは「見た目で乾いているように見える」ことと「建材内部まで安全に乾燥している」ことは まったく別の状態である という点です。

漏水が発生すると、水は床材、壁体内部、断熱材、コンクリート内部の毛細管現象を通じて浸透していきます。これらの内部の湿気は人間の目では確認できないため、「乾いたように見える」段階で安心してしまうことがよくあります。しかしこの内部の湿気こそが、カビの発生や再発を引き起こす最大の要因です。

漏水のあとに特に注意しなければならないのは 「隠れた湿気」 と呼ばれる状態です。これは、断熱材や下地材の繊維内部、壁体の空隙に水分が入り込み、そのまま滞留している状態を指します。自然乾燥や表面乾燥だけではこの隠れた湿気を抜くことは非常に困難であり、長期に渡って湿度が高い状態が続くことで、カビ菌が静かに増殖を始めます。

カビが繁殖し始めると、建材内部の有機物を栄養源としてさらに増殖し、その過程で特有のカビ臭を発生させます。この臭いは揮発性の化学物質によって発せられ、人間の嗅覚に届く段階ではすでに内部で相当数の菌が増殖している状態です。つまり カビ臭=菌が繁殖しているサイン と言い換えることができます。

漏水後のカビ臭は、単に湿気のせいだけではなく、内部に残った水分が原因であることを正しく理解することが、適切な対策を行うための第一歩となります。「乾いたはずなのにカビ臭い」という現象は、建物内部の含水率が高い状態であることを示すシグナルであり、ここに気づかず放置すると、後述するように健康被害や建材劣化、さらには大規模なリフォーム費用を招くことになります。

1.1 漏水後に残る隠れ湿気の実態

漏水が発生した直後、目で見える範囲で水が止まったように見えても、建物内部に入り込んだ湿気は容易に抜けません。その理由のひとつは、建築材料の多くが 毛細管現象 を持っているという点です。これは水が繊維や微細な空隙を通じて奥深く移動する性質で、ポーラスな素材である木材、石膏ボード、断熱材などは内部深くまで水分を吸収してしまいます。

さらに、建物内部の湿気は 温度差による結露 が発生することで、夜間や季節の変わり目に再び水分として現れることがあります。これが知らず知らずのうちにカビの好環境を作る原因となります。つまり、漏水後に表面が乾いたと感じても、内部では湿気が固定化し、カビが好む湿度の高い環境が長期間継続している可能性が高いのです。

この隠れ湿気の問題は、「乾燥した」「表面が乾いた」という主観的な判断だけでは解決できません。専門的な含水率測定器を使用し、内部の水分量を数値で把握することで、初めて安全性を確認できます。この測定を怠ると、内部の湿気が徐々に表面に浮かび上がり、カビ臭や見えるカビとして顕在化します。

1.2 乾燥だけでは防げないカビ発生リスク

多くの建物所有者や施工会社は、漏水後の対策として送風機や除湿機といった機械を使って乾燥処理を行いますが、これだけでは十分とは言えません。これは 空気中の湿気を除去することが主目的であり、建材内部の含水率を下げることとは別問題 だからです。

建材内部の含水率が高いままでは、カビ菌はその環境を利用して繁殖します。たとえ表面が乾いて見えても、内部にはまだ水分が残っており、そこにカビ菌が長時間とどまってしまうと、いずれ増殖し、空気中へ胞子を放出します。この現象は時間差で発生するため、漏水後しばらくしてからカビ臭が漂い始める原因として非常に多く見られます。

この段階で重要なのは、乾燥処理に加えて 含水率の測定と管理、そして必要に応じた内部乾燥施工 を行うことです。その工程をしっかり踏むことで、内部湿気を根本から除去し、カビの増殖を防ぎます。この点が、表面乾燥だけを行う従来の対応と 科学的・数値に基づいた専門的な対応 の大きな違いです。

2. 専門家が見る「乾燥不足」とは?

専門家が建物内部の状態を見る際に一番重視するのが 客観的な数値としての乾燥状態の確認 です。これは感覚や経験だけに頼るのではなく、実際の状態を可視化して判断するための重要な工程です。

乾燥不足とは、単に壁や床の表面が湿っていることを意味するだけではありません。重要なのは 建材内部の含水率がカビ菌の繁殖閾値(繁殖しやすい水分量)を下回っているかどうか という点です。この基準をクリアしていなければ、カビが活動できる環境が残っている可能性が高いと判断されます。

専門的な乾燥不足の定義は、経験や勘ではなく 数値データに裏付けられた含水率測定値 によって決まります。空気中の湿度が低くても、建材内部の含水率が高ければカビは繁殖しますし、その逆も同様に問題になります。

2.1 目視できない壁内や床下の含水率の問題

壁の内側や床下は、日常生活ではまず見ることができない空間です。そのため、多くの方が漏水後に表面が乾いた状態を見て安心してしまいます。しかし、壁の中や床下は湿気が滞留しやすく、カビ菌が活動しやすい環境が出来上がってしまう場所でもあります。

含水率測定を行うことで、これらの「見えない部分」の状態を客観的な数値として把握することが可能になります。測定には専用の機器を使用し、表面だけでなく内部の水分量を測ります。このプロセスにより、適切な乾燥工程、除湿機の設置計画、必要に応じた内部乾燥施工の計画などが立てられます。

この段階で必要なのは、「乾いている」という感覚ではなく 数値に基づいた判断 です。建物内部の含水率が安全基準に達して初めて、建物が正常な乾燥状態にあると言えます。

2.2 カビ繁殖は含水率によって決まる理由

カビは湿気を栄養とし、内部の水分量が一定基準以上であれば活発に増殖します。これは、表面が乾燥しているかどうかに関わらず同じです。したがって、建材内部の含水率が高い状態である限り、カビは静かに生き続け、やがて目に見える形で現れることになります。

この含水率の値をコントロールすることなく乾燥処理をしてしまうと、再発リスクが高いだけでなく、将来的なカビ被害を招く原因となります。専門家はこの含水率という数値を基準に乾燥工程を設計し、初めてカビ対策を成功させることができます。

3. カビ臭さの正体は見えない菌と化学物質

カビによって発生する臭いは、単なる湿気臭ではありません。カビが生育・繁殖する過程で放出される 揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOCs) が空気中に放出されるために発生します。この臭いは非常に特徴的で、どこかカビっぽい、ジメジメしたようなニオイとして感じられます。

カビ臭さは、建物内部で すでにカビ菌が活動しているサイン です。見えない段階でもカビ菌は胞子を放ち、それが空気中に漂うことで臭いとして知覚されます。つまり カビ臭=内部で菌が増殖している状態を示す重要な指標 と言えます。

3.1 カビ臭=菌が繁殖しているサイン

カビ胞子は微細であり、目に見えるサイズではありません。そのため、カビ臭を感じても「カビが見えていない」というケースがよくあります。しかし、この段階ですでに胞子は空気中に存在し、繁殖・付着の準備をしている状態です。

特に漏水後は、内部が湿った環境になりやすいため、カビ臭が発生しやすい環境が形成されます。健康への影響も無視できません。カビ胞子はアレルギー症状や呼吸器への影響を引き起こす可能性があり、とくに小さなお子様やご高齢者がいる環境では早めの対応が必要です。

3.2 見えない菌の侵入経路と拡散メカニズム

カビ菌は湿気のある建材内部を好みます。漏水によって湿った素材内部では、菌が静かに増殖しやすい状況が整っています。そこから発生した胞子は空気の流れに乗って部屋全体に広がることがあります。

日常生活では見えない部分でカビが広がり、やがて壁面や天井、床面に姿を現します。この過程でカビ臭は徐々に強くなり、住環境全体の空気質を悪化させます。

4. 一般的な乾燥工事で起こる誤解と限界

漏水が発生した後の対応として、多くの施工業者や建物管理者がまず行うのが「乾燥工事」です。送風機を使って風を送り込み、除湿機で空気中の湿度を下げ、建物全体を「乾いた」状態にしようと試みます。この対応は一見正しく見えますが、実は 重大な落とし穴が潜んでいる のです。それが「乾燥作業を行った=安全」という誤解です。

一般的な乾燥工事では、あくまでも目視できる範囲、表面の乾燥が中心となり、壁の中や床下、断熱材内部といった“見えない部分”へのアプローチが不十分になりがちです。また、乾燥作業が数日で終わった場合、多くの人が「もうこれで安心」と思い込んでしまいます。しかし、それは 目に見える範囲が乾いただけであり、建材の内部には湿気が残っている可能性が非常に高い のです。

例えば、木造住宅の柱や梁は多孔質構造を持っており、毛細管現象によって水分が深部まで入り込みます。この水分は、外から送風をかけただけでは抜けきらず、内部に長期間とどまってしまいます。コンクリート構造でも同様に、水分は時間をかけて徐々に内部から表面に移動するため、短期間の乾燥では内部の水分を完全に除去することは困難です。

さらに問題なのは、こうした内部の水分が時間の経過とともに表面に戻り、カビの発生や臭いの元になってしまうことです。つまり、一般的な乾燥工事で「乾いた」と判断しても、 実際には乾燥が不十分でカビが静かに繁殖している可能性がある のです。これが、数週間後、あるいは数か月後に「なんとなくカビ臭い」「天井に黒いシミが出てきた」といった問題を引き起こします。

このような問題は、住宅だけでなく、オフィスビルや商業施設、さらには歴史的建造物でも起こりうるものです。とくに高気密・高断熱の現代建築では、湿気が逃げにくい構造になっており、一度水分が入ると簡単には抜けないという課題があります。見た目の乾燥に安心してしまうのではなく、「建材内部の含水率」や「菌の有無」を正確に確認することが、カビ被害を未然に防ぐために極めて重要です。

4.1 「乾いた」は本当に安全なのか?

よくある誤解が、「表面が乾いている=建物全体が乾燥した」という考えです。これは 極めて危険な判断 であり、建材の深部に湿気が残っていれば、そこからカビが繁殖して再発します。特に、木材や石膏ボード、断熱材といった吸水性の高い材料は、一度水分を含むとそのままでは簡単に乾きません。

実際、弊社が対応した事例でも「漏水後に乾燥機を回して3日で乾いた」というお客様の現場で、数週間後に床下から強いカビ臭が上がり、調査の結果、根太と断熱材の間に大量のカビが繁殖していたことがありました。このような事態を防ぐには、 乾いたかどうかを感覚で判断するのではなく、数値で判断する必要がある のです。

ここで有効なのが「含水率測定」です。木材や建材の内部に含まれる水分量を専用機器で測定し、基準値以下であることを確認して初めて、乾燥が完了したと言えます。例えば、木材の場合、通常の安全範囲は15%未満。これを超えていれば、表面が乾いていてもカビのリスクが残っていると判断できます。

この含水率の測定を行わず、「乾いて見えるからOK」とする対応では、再発リスクが高まり、最終的に大規模な除カビ・補修工事が必要になる可能性すらあります。見た目ではなく、数値に基づいた正確な判断こそが、漏水後の真の安心につながります。

4.2 表面乾燥だけでは再発する理由

漏水後の表面乾燥が十分に行われたように見えても、内部の湿気が残っていれば 再発のリスクは常に付きまといます。これは、カビが表面だけではなく、材料内部や構造の深部に存在しているからです。

表面処理だけでは、この内部のカビ菌やその栄養源となる有機物まで除去することはできません。さらに、目に見えない場所に菌糸が残っていれば、温度や湿度といった環境が整った瞬間に再び活動を開始します。そしてその兆候が「カビ臭」として最初に現れるのです。

このようなカビの再発を防ぐためには、乾燥と除カビをセットで行い、しかも「含水率」と「菌の種類」まで把握したうえで施工を行う必要があります。弊社のように、含水率測定、真菌検査、MIST工法®による除カビ、さらにリフォームまでを一貫して対応する体制があると、こうした問題を未然に防ぐことが可能です。

結論として、「表面乾燥」はあくまでスタートラインにすぎず、本当に必要なのはその先の “内部まで含めた完全な乾燥”と“科学的に裏付けられた除カビ” です。見た目に騙されず、正しい工程を踏むことこそが、将来的な安心と費用削減につながるのです。

5. MIST工法®だからできる徹底した含水率測定と真菌検査

漏水後のカビ問題を根本的に解決するには、従来の乾燥工事や表面清掃だけでは不十分です。私たちカビ取リフォーム名古屋/東京では、科学的根拠に基づいた対策こそが本当の解決につながると考えています。そこで中心となるのが 含水率測定と真菌検査 という手法です。これらは見える範囲ではなく、建材の内部や微細な空間に潜む湿気や菌の状態を「数値として可視化」することを可能にします。

まず含水率測定とは、建材内部に残留する水分量を専用機器により数値で測るプロセスです。木材、石膏ボード、断熱材、コンクリートなどの多孔質素材は一度水分を含むと、表面の乾燥だけでは内部の湿気を抜くことができません。感覚的に「乾いた」と感じても、内部の含水率が高いままだとカビ菌は増殖を続けます。含水率測定により、内部がどの程度乾燥しているかを正確に把握できるため、乾燥工程の必要期間や施工手順を科学的に決定できます。これは単なる経験や勘に頼った工事とは決定的に異なる点です。

真菌検査は、建材内部や空気中に存在するカビ菌の種類や量を調べる検査です。一般的な除カビ処理では、表面に見えるカビや臭いだけを対象にしがちですが、見えない部分の菌種や胞子の状態を把握することは非常に重要です。カビ菌には数百種類以上の種類があり、それぞれ増殖しやすい条件や有効な処理方法が異なります。真菌検査を行うことで、どの菌種がどの程度存在するのかを明確にし、最適な除菌・除カビ剤の選定や施工計画が立てられるようになります。

この含水率測定と真菌検査を組み合わせて行うことにより、漠然とした対策ではなく データに基づいた最適な施工計画 を設計できます。たとえば、含水率が高い状態であれば、通常の送風や除湿ではなく、内部乾燥を促進する特別な方法を併用する必要があります。また、真菌検査で特定の菌種が検出された場合は、MIST工法®専用剤を菌の特性に合わせて調整し、効果的に菌そのものにアプローチすることが可能となります。

当社が採用するMIST工法®は、単にカビ汚れを落とすだけの表面処理ではありません。含水率測定と真菌検査という 科学的なプロセスを前提に設計された独自の除カビ技術 です。建材を傷めることなく、菌の細胞膜に作用して分解・除去する専用剤を用い、根本原因へ直接アプローチします。その結果、臭いの元を根本から取り除き、再発リスクを大幅に低減できます。含水率測定や真菌検査がない状態での施工では見落とされがちな内部湿気や菌の存在も、MIST工法®では確実に捉え、総合的な改善へとつなげることができます。

6. カビ取リフォームの正しい進め方

漏水後にカビが発生した場合、多くの施工現場では表面的な処理や乾燥処理だけで終わってしまうケースが見受けられます。しかしこれでは根本的な解決にはなりません。カビ取リフォームとは、 原因の特定・内部湿気の除去・菌そのものへの対応・再発防止設計 を体系的に実施するプロセスです。

まず最初に行うべきは 漏水原因の特定と修繕 です。漏水が続いている限り、どれだけ除カビ処理や乾燥処置を行っても、再び湿気が溜まりカビが発生してしまいます。雨漏りや配管の破損、外壁のひび割れなど、漏水の根本原因を見つけ出し、それを修繕することが最優先です。当社では建物調査技術を用いて原因箇所を精密に特定し、必要な補修工事を行います。

次に 含水率測定と真菌検査 を行います。前述の通り、これらの検査によって内部の水分量や菌の状態をデータとして把握します。この段階での正確な状況把握が、後の施工計画の精度を左右します。含水率が基準値を超えている場合は、内部乾燥や特別な乾燥計画の立案が必要です。また、真菌検査によって特定された菌種に最適な除カビ方法を検討します。

そして、 MIST工法®による除カビ処理 を行います。MIST工法®は、建材を傷めることなく菌そのものに作用する独自の手法です。専用剤を霧状に噴霧し、菌の細胞膜を破壊することでカビを根本から分解除去します。物理的にこする、削るといった手法とは異なり、素材本来の状態を保ちながら確実に菌を取り除けるのが特徴です。また、当社が使用する専用剤は人体や環境に配慮された安全性の高いものですから、小さなお子様や高齢者がいる環境でも安心して施工できます。

さらに、必要に応じて 建材の補修や交換、原状回復工事 を行います。漏水によって損傷した部分や湿気の影響を受けた素材は、除カビだけでは元の性能を取り戻せない場合があります。フローリングの張り替えや壁材の交換、断熱材の補強などを併せて行うことで、構造的にも健全な状態へと戻します。

リフォーム工程の最終段階では、 防カビ処理と再発防止策の設計 を実施します。これは単にカビを取り除くだけでなく、湿気が再び溜まらないような設計や対策を組み込む工程です。通気性を改善したり、断熱性能を強化したり、換気計画を見直したりすることが、長期的な再発防止につながります。当社ではこれらすべてを一貫してワンストップで対応するため、調査から施工、アフターケアまで安心して任せていただけます。

適切な漏水修繕、科学的な含水率測定、菌そのものへのアプローチ、必要に応じた建材補修といったすべてを組み合わせたカビ取リフォームこそが、 持続的な安全・快適な住環境の実現 につながるのです。

7. 建材を傷めず菌そのものにアプローチする考え方

カビ対策を行う際、最も大切なのは「菌そのものを確実に取り除く」という発想です。一般的な清掃や除菌処理は、表面に見えるカビ汚れや臭いを一時的に取り除くことはできても、 内部に潜む菌や胞子、湿気環境にはまったく効果がない ことが多くあります。これが原因で一度除去したはずのカビが再発してしまうのです。

当社のMIST工法®は、建材を傷めることなく菌そのものに作用する独自技術です。従来のようにゴシゴシとこすったり、高圧洗浄で素材を痛めたりする方法とは異なり、 専用剤を霧状に噴霧して菌の細胞膜に直接作用させ、分解・除去するアプローチ です。この方法は素材にダメージを与えずにカビ菌そのものを除去できるため、木材や石材、コンクリート、断熱材など、さまざまな素材に安心して適用できます。

建材内部には見えない微細な空間が多数存在します。一般的な処理方法ではこのような内部空間に入り込んだ菌を取り除くことは困難ですが、MIST工法®は微細な霧状の専用剤を浸透させ、 菌の細胞膜を破壊する仕組みで除菌効果を発揮します。これにより、見える部分のカビだけでなく、目に見えない部分の菌も確実に除去できます。このように、菌そのものにアプローチすることで、臭いの元を根本から断つことが可能になります。

さらに、素材特性に応じた処理設計も重要です。木材は湿気を吸放出しやすく、多孔質であるため通常の薬剤は浸透しにくい場合があります。一方、コンクリートやモルタルなどは密度が高く、菌や湿気が内部に長時間留まりやすい環境になります。こうした素材ごとの特徴を理解し、それぞれに最適な薬剤調整や処理工程を設計することが、 建材を傷めずに効果的なカビ除去を実現する鍵 です。

MIST工法®は、菌そのものに作用するだけでなく、 建材の特性や環境条件を考慮して処理剤を調整 することができます。この柔軟性が、一般的な表面処理とは決定的に異なります。たとえば木材の場合、湿気を含んだ深部まで薬剤が浸透するように調整し、コンクリート内部の微細な空隙に潜む菌にも対応します。このような素材対応力があるからこそ、再発リスクを大幅に低減できるのです。

また、MIST工法®で使用する専用剤は人体や環境への安全性も確認されています。これは住宅や商業施設、医療施設や教育施設など、 人が長時間過ごす環境でも安心して施工できる という大きなメリットです。特に小さなお子様や高齢者がいる現場では、安心して任せられることが重要です。

建材を傷めずに菌そのものにアプローチするという思想は、単なる除菌処理ではなく カビ対策の本質を見据えた方法 です。この発想に基づいた施工こそが、長期的な安心と建物価値の維持につながります。

8. 再発防止まで見据えたリフォーム対策

カビを取り除いた後こそ、再発を防ぐための計画が必要になります。カビは湿気の多い環境を好み、湿気が再度滞留する条件が整うと、すぐに再発します。ですから、除カビだけで終わるのではなく、湿気環境そのものを変える対策が欠かせません。

まず大切なのは 通気性の改善 です。建物の通気設計が不十分だと、湿気がこもりやすくカビが発生しやすい環境を作ってしまいます。当社では換気経路を見直し、適切な通気を確保する工事を行うことで、湿気が溜まりにくい空間をつくります。これは床下や壁体内、天井裏など見えない部分の通気改善も含まれます。

次に、湿気対策全般の見直し です。断熱材の配置や性能を最適化し、結露を防ぐ設計を採用することで、内部湿気の発生自体を抑制します。また、必要に応じて防湿シートや防水材の施工も行い、湿気が建材内部に侵入しにくい環境を整えます。これらの対策はカビの再発を防ぐだけでなく、建物全体の耐久性や快適性を高める効果もあります。

さらに、定期的なモニタリング も重要です。カビ対策は一度施工して終わりではありません。湿気環境の変化や季節による影響を定期的にチェックすることが、再発を早期に発見し防ぐことにつながります。当社では施工後も含水率測定や環境チェックのアドバイスを行い、長期的な管理をサポートしています。

防カビ処理も再発防止には欠かせません。MIST工法®による処理は菌そのものに作用するだけでなく、仕上げとして 防カビ剤による予防処理 を行います。これにより即効性だけでなく持続性の高い抗菌効果を実現します。防カビ剤は空気中に浮遊するカビ胞子にも作用し、付着・増殖の過程を阻害します。この二重のアプローチが、 カビの再発を抑える持続的な効果 を生み出すのです。

再発防止対策は「建物全体の空気環境を整えること」と「内部湿気の根本原因へ対処すること」の両面からアプローチする必要があります。これらを総合的にプランニングし施工できることこそ、カビ取リフォームの真の価値です。

9. 建物別に見るカビ取リフォームの考え方

カビ被害や漏水後のカビ対策は、住宅、マンション、ビルなど建物の種類によって発生メカニズムやリスクが異なります。そのため、建物の構造特性に合わせたカビ取リフォーム設計が必要です。

住宅の場合、床下や壁内部の湿気が主な原因になることが多く、通気性の改善や断熱設計の見直しが重要になります。特に高気密・高断熱住宅では、湿気が体積内に溜まりやすいため、換気計画の最適化を含めた総合的な環境改善が必要です。また住宅は人が長時間滞在する場所であるため、健康への影響が顕著に現れやすく、早期対策が重要です。

マンションでは構造が複雑であるため、共用部や配管周りがカビ発生の温床となることが多く見られます。特に給排水管周辺やバルコニーの防水層の劣化が原因で漏水が起こりやすく、それが内部結露や湿気滞留につながります。マンションのカビ取リフォームでは、共用部を含めた調査、含水率測定、真菌検査、全体の湿気対策を計画的に実施することが重要です。

ビルや商業施設では、広範囲にわたる空調設備や大規模な構造のため、湿気の発生原因が複数存在しやすいという特徴があります。換気計画や空調設備のメンテナンス、外気との熱・湿度差による結露リスクなど、多岐にわたる要因を総合的に分析・対策する必要があります。

10. カビ取リフォームをワンストップで行う価値

漏水後のカビ対策は、乾燥・除カビ・除菌・建材補修・再発防止など多くの工程が必要になります。これらを 分離して別々の業者に依頼してしまうと、責任の所在が曖昧になり、結果として再発や追加費用の発生につながるリスク が高まります。そこで重要なのが、 ワンストップ対応できる施工体制 です。

当社カビ取リフォーム名古屋/東京では、 調査・診断→含水率測定→真菌検査→内部乾燥→除カビ→補修・原状回復→再発防止策までを一貫して実施 します。このワンストップ体制により、途中で情報や責任が分断されず、施工精度が高まり、最終的な仕上がりも確実なものになります。

ワンストップ対応の最大の価値は、 施工全体を統括し、責任を持って管理できること です。例えば含水率が高いことが判明した段階で乾燥計画を調整し、必要な補修を同時に行うことで、効率的かつ確実なリフォームが可能になります。これにより 無駄な工事や重複した費用を抑えることもできます

お問い合わせにつながる本当の理由は、単なる施工品質だけではありません。根拠に基づく診断とデータに基づいた施工計画、建材を傷めない高度な除カビ技術、そして再発まで見据えたリフォーム設計 により、信頼性が高まり、安心感につながるからです。これはお客様が工事完了後に「ここに頼んで良かった」と感じる一番の理由です。

カビ取り・リフォームなら「カビバスターズ大阪」「カビ取リフォーム名古屋/東京」へ

建物に発生したカビの本質的な対処と、漏水被害による劣化部分のリフォームを、一括で対応できる唯一無二のプロフェッショナルチームとして、株式会社タイコウ建装が展開する「カビバスターズ大阪」「カビ取リフォーム名古屋/東京」は、全国各地で高い評価をいただいております。

当社の最大の特長は、カビの根本原因に科学的にアプローチしつつ、建材を傷めず、再発を徹底的に防止する「MIST工法®」と、建築士監修のもとで行う本格的な原状回復・間取り変更・機能性リノベーションまで対応可能な建築施工力を融合させている点にあります。通常は別々の業者に依頼される「カビ除去」と「リフォーム」を一括対応できる体制を整えており、お客様からは「ワンストップで安心できる」と高い信頼を得ています。

特に漏水事故が原因のカビ被害については、含水率測定検査・真菌検査を現場で実施し、内部の湿気状態や菌の種類をデータ化。科学的根拠=エビデンスに基づいた報告書・施工計画・お見積を作成し、確実性の高い工事を実施します。これは見た目だけで判断する従来の処理方法とは異なり、再発のリスクを最小限に抑える高度な技術力を持つ証でもあります。

また、MIST工法®は削ったりこすったりせず、木材やデリケートな素材も傷めることなくカビ菌を分解除去できる独自技術。除菌後の防カビ処理も即効性と持続性に優れ、施工後の空間全体を安全かつ清潔な状態に保つことができます。社寺仏閣など文化的建造物での施工実績も豊富で、建物の価値を守りながらカビ問題を根本から解決いたします。

住宅・マンション・ビル・施設・店舗などあらゆる建物に対応し、工務店様・建築会社様・管理会社様・一般のお客様まで幅広くサポートしています。カビ臭やカビ被害が気になる方、漏水後の対応に不安がある方は、まずは建物の状態を正しく診断することが重要です。

「除カビ × リフォーム」を一括で行えるからこそ、早く・正確に・安心して任せられる。
それが「カビバスターズ大阪」「カビ取リフォーム名古屋/東京」の強みです。

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年間3000件の実績がある我々カビバスターズはカビ取りのプロとして様々なカビの問題を解決してきました。カビは原因を追求し適切な処置をしないと必ず再発してしまいます。弊社独自の工法では素材を痛めず根こそぎカビ取りが可能です。カビでお困りの方はお気軽にお問い合わせください。

カビバスターズ大阪
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