床下の基礎部分に発生するカビや腐朽は、気づかぬうちに住まいの耐久性を脅かす大きなリスクです。湿気や漏水が原因で木材が腐敗し、カビが広がると、補修には大きなコストと手間がかかります。
この記事では、床下に発生するカビや腐朽の原因、木材(大引・根太・合板)への影響、見逃せないサインや早期対応、そして再発防止のための対策までを詳しく解説します。
読むことで、自宅の床下環境を守り、大切な住まいを長持ちさせるための正しい知識と具体的な対応方法が身につきます。カビや腐朽の予兆を見逃さず、安心できる住環境を維持するためにぜひ最後までご覧ください。
1 床下のカビはなぜ発生するのか?原因と背景を徹底解説
床下は普段見えない空間ですが、この湿度と温度があいまって、カビにとって絶好の棲みかとなります。床下は湿気がこもりやすく外気との温度差が大きい場合、結露が生じて常時湿度が高い状態になります。さらに、高断熱・高気密の住宅では、換気が悪くなりがちで床下の湿った空気が抜けにくくなります。その結果、床下の環境がカビにとって極めて好ましくなり、胞子は増殖を活発にしやすくなります。
“湿気” と “温度” のバランスが崩れた床下は、まさにカビにとって「住みやすい環境」となりやすいのです。さらに、漏水や配管からの水分、雨水の浸入などが積み重なると、状況はより悪化します。
床下におけるカビ発生の要因一覧
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高湿度(一般に湿度60%以上で多くのカビが活性化)
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結露の発生による常時湿った環境
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換気不足による湿った空気の停滞
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漏水・浸水などによる継続的な水分供給
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高断熱化による空気循環の阻害
これらは複合的に絡み合い、床下のカビ発生を助長します。
1‑1 湿気・漏水が床下に与える影響
床下で湿気が高くなった原因としては、主に以下のようなものがあります。
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雨漏りや外壁の亀裂からの浸水
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給排水配管やトイレなどが原因の漏水
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土壌からの水分蒸発や地盤からの湿気
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高温多湿の気候条件による結露の発生
湿度が上がると、木材に含まれる水分が増え、腐朽菌やカビが繁殖しやすくなります。特に湿度85%以上や木材の含水率25%以上の状態では、腐朽菌が活発に繁殖するという報告もあります。
また、湿気が木材内部に入り込むと、材質劣化が進み、木材は軟化や変形が起こります。さらに、湿気が長期にわたると、処理剤による除菌・防カビの効果も低下してしまいます。
1‑2 通気不足と換気不良がカビを呼ぶメカニズム
床下には通気口が設けられていることが多いですが、これが塞がれていたり、設計上十分な通気量が確保されていないことがあります。本や物を床下換気口の前に置いてしまうだけでも、通気は大幅に悪化します。
換気が阻害されると、床下内の湿った空気が滞留し、温度も変わりにくいため、湿度が上がったまま状態が続き、カビは繁殖しやすくなります。高断熱住宅では空気交換が起きにくいため、なおさら床下環境が悪化しやすいです。
適切な通気を維持し、湿気の逃げ場を確保することが、カビ対策の第一歩です。
2 基礎部分や木材(大引・根太・合板)が受けるダメージとは
床下構造に使用される木材(大引・根太・合板)は、湿気や腐朽菌の影響を受けると、見た目以上に深刻な被害が発生することがあります。これらの木材が劣化すると、建物全体の構造耐力にも影響が及びます。
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基礎コンクリートが湿気で塩害や凍害を起こし、ひび割れが発生
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木材が湿って膨張し、変形・跡鳴り(ギシギシ音)、沈みが生じる
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腐朽菌により内部が空洞化し、支持力が低下
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合板の接着が剥離し、床の強度や遮音性・断熱性が落ちる
こうした被害は、見た目からは判断しにくく、進行すると大規模な修繕を必要とします。
2‑1 カビと腐朽菌が木材に与える深刻なリスク
腐朽菌は、木材のセルロースやリグニンの構造を分解し、内部から材質を崩します。中でも褐色腐朽菌や白色腐朽菌、軟腐朽菌はそれぞれ木材の異なる部分を劣化させ、黒ずみや白化、スポンジのような軟化を引き起こします。
カビは木材表面に発生することが多いですが、表面を超えて内部に浸透し、腐朽菌と結びついて木材を深部から破壊することもあります。
これにより木材の支持力が低下し、構造的な問題を引き起こします。
2‑2 劣化が進むとどうなる?被害の進行と放置リスク
床下の木材が腐朽・劣化すると、まず床の傾き、段差、遮音性や断熱性の低下といった違和感が室内に現れます。さらに、室内空気の質も悪化し、アレルギーや呼吸器系への健康被害も懸念されるようになります。
また、腐朽した木材はシロアリの誘引要因にもなり、構造部全体に被害が拡大するリスクがあります。
放置すれば、修繕費用は膨大になり、全面的な木材交換が必要になるケースも少なくありません。
3 床下の漏水と湿気の見逃せないサイン
床下に問題がある場合、そのサインは室内や構造の表面にも現れます。以下のような兆候を見逃さないことが重要です。
よく見られるサイン:
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畳や床が湿っぽい、日常的にジメジメしている
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床が軋む・沈む感触、ギシギシ音
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押入れやクローゼットが湿っぽく、カビが生える
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床下換気口からカビ臭がする
こうした「見える」「感じる」サインに気づいたら、床下点検を強くおすすめします。
3‑1 見た目ではわからない床下の異常を知る方法
床下点検口から懐中電灯で内部を観察する他、以下のようなツールを用いた診断も効果的です:
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赤外線サーモグラフィー:温度の偏りを可視化し、湿気箇所を発見
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湿度センサーや含水率計による定点観測
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プロによるサンプリングや胞子濃度の測定、カビ種類の分析
こうした診断により、目に見えない湿気やカビの分布を把握し、適切な対処が可能になります。
3‑2 異臭・軋み音・床の沈みが警告サイン
異臭(カビ臭、湿った土のようなにおい)は、カビ活性のサインです。床を歩いたときに「ギシっ」「グラっ」といった感触や音がある場合、木材の支持力が低下している可能性が高いです。
こうした兆候がある場合は、すぐに専門業者による点検と必要な対処をお勧めします。
4 カビ汚染の見分け方とプロによる診断の重要性
カビの見た目は、黒・白・緑・茶など多彩ですが、色だけで判断せず、臭いや広がり方を併せて判断することが大切です。カビは表面だけでなく、内部に深く浸透しているケースもあります。
専門業者は以下の手法で正確に診断を行います:
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湿度計・含水率計を使った定量的測定
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赤外線撮影による湿気分布の可視化
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カビ胞子や種類の分析を含むサンプリング
これらにより、どこから湿気が入り込んでいるのか、どの程度木材が被害を受けているのか、対策の優先順位が明確になります。
5 放置NG!カビと腐朽を進行させないための初期対応
カビや腐朽は初期段階で対応すれば、被害を最小限に抑えられます。応急的にできる対応は以下のとおりです。
5‑1 応急処置としてできる湿気対策と換気強化
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床下換気口の物を除去し通気を確保
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防湿シートや防湿バリアの設置(地面からの湿気遮断)
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床下換気扇や除湿機の設置で空気を動かし湿度を50%以下に抑える
こうした応急対応でも、カビ・腐朽菌の活性を大きく抑制できます。
5‑2 専門業者への相談は早いほど効果的な理由
専門業者は、原因箇所の特定、漏水修理、適切な除菌・防カビ処理を含む包括的対応が可能です。
早期相談によって、修繕コストを抑え、安全性と住まいの構造耐久を保持できます。
6 再発を防ぐためのカビ対策と予防方法
再発防止には、湿度侵入の遮断・通気の確保・持続的な予防処理が必要です。
6‑1 防カビ処理の種類と選び方
防カビ剤には化学系・天然系があり、水素イオン濃度を調整した安全性の高い専用剤の使用が重要です。生活環境や人体への影響を考えると、長時間作用し、木材に優しい製品を選ぶべきです。
6‑2 定期点検とメンテナンスで安心を継続
湿度・異臭・木材変形などの兆候を季節ごとに点検し、早期発見・早期対応により、住まいの長寿命化を図りましょう。
7 カビ取り専門業者に依頼するメリットとは
プロに依頼することで、素材を傷めずにカビを根こそぎ除去できる独自技術の提供が受けられます。例えば MIST工法® は以下のような特性を持ちます:
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素材に優しい専用剤使用、こすらずカビを分解・除去
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専用剤は人体・環境への安全性が検証済み
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除菌と防カビ処理により高い即効性・持続性を実現
こうしたプロの技術は、自宅の価値や安全性を守る強力な味方です。
カビ取り・カビ対策はカビバスターズ大阪、カビ取リフォーム東京・名古屋
カビによる被害が深刻になる前に、信頼できる専門業者による早期対応が重要です。私たち「カビバスターズ大阪」「カビ取リフォーム東京・名古屋」は、カビ取りのプロフェッショナルとして、全国各地で多くのご依頼をいただいております。
運営会社である株式会社タイコウ建装は、ただのカビ除去業者ではありません。カビ除去とリフォームを一括で対応できる、数少ない業者のひとつです。これにより、床下や壁、天井のカビ除去だけでなく、その後の補修工事や内装の再施工までワンストップで対応可能です。
特に床下や基礎部分のカビ対策においては、素材の性質に配慮した施工が求められます。当社が誇る**MIST工法®**は、木材や合板といったデリケートな建材にもやさしい独自開発の除カビ技術です。専用剤は状況に応じて濃度調整され、こすらず・削らずに素材の奥に根付いたカビを分解・洗浄。人体や環境にも安全で、施工後は防カビ処理によって再発防止も万全です。
さらに、私たち株式会社タイコウ建装のリフォーム部門では、以下のような施工にも幅広く対応しています。
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床下・壁・天井などのリフォーム工事全般
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和室から洋室への改修や間取り変更
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内装のリノベーション・補強工事
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給排水設備・電気工事の伴う改装
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介護リフォームやバリアフリー対応工事
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空き家の再生・中古住宅の再活用リフォーム
このように、「カビの根本解決+住まいの再生」までを一貫対応できる体制が整っているのが、株式会社タイコウ建装の最大の強みです。
施工後には、室内の空気環境や素材の状態まで改善され、暮らしの快適性・安全性が大幅に向上します。特に小さなお子様や高齢者のいらっしゃるご家庭には、安全性と再発防止の両面で安心いただけるサービスです。
「まずは相談だけ」「見積もりが欲しい」「リフォームも一緒に考えたい」など、お客様の状況に合わせたご提案をさせていただきます。カビ対策とリフォームを一緒にできる安心の選択肢として、ぜひ『カビバスターズ大阪』および『カビ取リフォーム東京・名古屋』へお気軽にご相談ください。