最近、咳やくしゃみ、鼻水が続いていませんか？それは花粉症ではなく、実はカビが原因のアレルギーかもしれません。カビは目に見えないところで繁殖し、気づかぬうちに体へ悪影響を与えます。
この記事では、カビアレルギーの原因や症状、検査方法から、家庭でできる予防法や掃除の仕方、プロのサービス活用まで詳しく解説しています。
カビアレルギーを正しく理解し、実践的な対策を取ることで、快適な生活環境を取り戻すことができます。家族全員の健康を守るために、ぜひ最後までご覧ください。
1. カビアレルギーとは？その原因とメカニズムを解説
カビアレルギーは、カビの胞子を吸い込むことで免疫システムが過剰に反応し、アレルギー症状を引き起こす状態を指します。空気中に浮遊するカビの胞子は目に見えないほど小さく、気づかないうちに体内に入り込むため、原因が特定しにくいという特徴があります。特に室内の湿度が高くなる梅雨時や夏場には、アレルギー症状が悪化しやすく、生活の質を大きく低下させてしまいます。
1-1. カビアレルギーの主な原因菌とは
カビとひと口に言っても、私たちの生活空間にはさまざまな種類のカビが存在しています。その中でもアレルギーを引き起こしやすい代表的なカビ菌には、黒カビ（クラドスポリウム）、青カビ（ペニシリウム）、コウジカビ（アスペルギルス）などがあります。黒カビは浴室や窓のパッキンに、青カビは食品に、コウジカビはエアコン内部などに生えやすいのが特徴です。これらの胞子が空気中に舞い、それを吸い込むことでアレルギー反応が引き起こされます。
1-2. アレルギー反応が起こる仕組み
カビの胞子が体内に入ると、免疫システムがそれを「異物」と認識し、IgE抗体を作って排除しようとします。この抗体が肥満細胞と結びつき、再度カビに接触するとヒスタミンなどの化学物質を放出します。これが鼻水、くしゃみ、咳、目のかゆみといったアレルギー症状の原因になります。カビアレルギーは慢性化しやすく、特に喘息やアトピー性皮膚炎を持っている人は悪化のリスクが高いため、早期の対処が大切です。
