漏水発生 → カビ拡大を防ぐ7ステップ:天井裏・壁裏も徹底対応

問題提起
マンションでの漏水は見過ごされがちですが、天井裏や壁裏に湿気が残るとそこにカビが繁殖し、内部構造を傷めたり住環境を悪化させたりします。漏水→カビ被害は連鎖する厄介な問題です。

記事を読んで分かること
本記事を読むことで、漏水箇所の見つけ方から、カビの濃度を測定する方法、天井裏・壁裏での除去術、さらに防水リフォームの設計まで、安全な住環境を守るための実践的ノウハウがわかります。

記事を読むメリット
この知識を活用すれば、カビ被害を未然に防ぎ、後から高額な修繕費を負うリスクを抑えられます。また、自信を持って専門業者へ発注できる目利き力も身につきます。

1. 漏水が原因でカビが発生するメカニズム

マンションで起きるカビ問題の多くは、実は「漏水」が発端となって引き起こされています。漏水は、目に見える場所だけでなく、壁の内部や天井裏など見えない箇所にも発生し、長時間放置されることで建材に水分が染み込み、カビの発生条件が整ってしまいます。カビは湿度と温度、栄養分の3つが揃うと爆発的に繁殖し、居住環境や健康に深刻な影響を与えます。

1-1. 漏水によって湿度・水分が過剰になるプロセス

マンションでの漏水は、主に配管の劣化や施工不良、外壁や屋上からの雨水の浸入によって発生します。これらの水分は目に見える範囲にとどまらず、壁の中や天井裏といった通気が悪く乾燥しにくい場所に留まるため、室内全体の湿度を上昇させます。特にマンションでは構造上、通気性が一戸建てよりも悪いため、一度湿気がこもると抜けにくくなり、その状態が長引くことでカビが生えやすい環境になります。

湿度が60%を超えると、カビ菌は活性化を始めます。そして湿度が80%を超えると、ほぼすべてのカビが増殖を始める危険域に突入します。漏水によって湿度が上昇すると、クロスの裏、断熱材、合板などにカビが根を張り、目に見える頃にはすでに深刻な状態になっていることもあります。

1-2. 建材や天井裏に留まった水分がカビの温床になる理由

天井裏や壁裏に染み込んだ水分は、表面からの拭き取りや乾燥だけでは完全に除去できません。木材や石膏ボード、断熱材などの建材は吸湿性が高く、一度水分を含むと内部に長期間とどまります。この状態が続くと、そこに存在するカビ胞子が水分と温度を得て急速に繁殖を始めます。

特に天井裏は温かく、換気が届かない閉鎖空間であるため、カビにとっては最適な生育環境です。また、配管まわりや結露が発生しやすい場所も、漏水との相乗効果でカビが定着しやすくなります。建材の内部でカビが根を張ると、表面に見えなくても胞子が空気中に放出され、住民の健康に影響を及ぼします。これがいわゆる「シックハウス症候群」や「カビアレルギー」の原因の一つとなっています。

2. 漏水箇所の特定方法と応急対応

漏水が疑われる場合、まず最初に行うべきは「漏水箇所の特定」です。なぜなら、原因がわからないまま対策しても、根本解決にはつながらないからです。特にマンションでは、上階や隣接住戸からの影響もあるため、原因を早急に突き止めることが重要です。

2-1. 漏水箇所の見つけ方(天井裏・壁・配管まわりなど)

漏水箇所は天井からの染み、壁紙の変色、床材の浮き、カビ臭などである程度は見当がつきますが、内部構造の中で進行している場合は目視だけでは判断できません。その場合、赤外線サーモグラフィーを使った温度変化の可視化や、水分計による測定が有効です。

また、配管の継ぎ目や老朽化した箇所、ベランダの防水シートの劣化、エアコンのドレンホースの詰まりなども漏水の発生源となることがあります。調査は専門業者に依頼することで、確実かつ短時間で原因を特定できます。特に天井裏などは居住者が自力で確認するのは危険なため、無理をしないことが肝心です。

2-2. 漏水発生時の応急処置:止水・排水・乾燥

漏水が発覚したら、すぐに行うべき応急処置があります。まずは元栓を締めて水の供給を止める、または雨水の浸入を一時的に防ぐためにビニールシートで覆うなどの処置が必要です。

次に、すでに溜まってしまった水を可能な限り排出します。バケツや雑巾で吸い取るほか、ショップバキューム(業務用の水専用掃除機)を使用すると効率的です。その後はサーキュレーターや除湿器を使って乾燥させますが、完全に乾かすのは難しいため、カビのリスクを考えて早めに専門業者へ連絡するのが賢明です。

3. カビの濃度測定・分析方法

カビの被害が疑われる場合、見た目や臭いだけでは正確な状況を把握するのは困難です。特に天井裏や壁内部など、目に見えない部分でのカビの増殖を評価するには「カビ濃度の測定」が必要です。数値で可視化することで、除去の必要性や範囲、対策の優先順位を明確にできます。

3-1. 空気中浮遊菌検査(エアサンプラー法)

空気中に浮遊しているカビの胞子を採取・分析する方法です。専用のエアサンプラー機器を使い、一定時間空気を吸引して培地に捕集し、培養します。数日後に発生したコロニーをカウントすることで、1立方メートルあたりにどの程度のカビが存在しているかがわかります。

この方法は、目視ではわからないレベルの汚染度を知るのに有効で、特にアレルギーや呼吸器疾患を持つ方がいる家庭では、空気中のカビ量を把握することが健康管理にもつながります。測定結果は「cfu/m³(コロニー形成単位)」で表示され、一般的に500cfu/m³を超えると危険水準とされています。

3-2. 表面拭き取り法・培養法・菌種同定

建材や壁紙の表面に発生したカビについては、綿棒やスポンジで拭き取り、専用の培地に移して培養する方法が使われます。これにより、どのような種類のカビが、どの程度存在するかを特定できます。

さらに高度な分析では、DNA鑑定による菌種同定も行われ、アスペルギルス属やクラドスポリウム属など、人体に影響を及ぼすリスクが高いカビの種類も判別可能です。これにより、より適切な除去剤や処理法を選定することが可能になります。

4. 天井裏・壁裏でのカビ対策・除去方法

カビが発生した際にもっとも重要なのは「根本からの除去」です。表面だけの掃除では再発を防げず、むしろ胞子が拡散して被害が拡大する恐れがあります。特に天井裏や壁内部のカビは、住人の目に触れないため、専門的な対策が必要です。

4-1. 防カビ処理・殺菌剤の選び方と注意点

カビを除去するには、まず菌糸を死滅させる薬剤の使用が効果的です。しかし、家庭用のカビ取りスプレーは表面だけに作用することが多く、天井裏のような深部に浸透したカビには効果が限定されます。

そのため、専門業者が使用するようなプロ仕様の防カビ剤や殺菌剤が必要です。これらは粒子が非常に細かく、霧状にして噴霧することで、奥深くに浸透しカビの根まで死滅させることができます。また、使用する際には周囲への飛散や人体への影響を考慮し、安全性の高い薬剤を選ぶことが大切です。

4-2. 乾燥・換気・除湿で再発を抑える環境作り

カビを取り除いた後でも、再発防止には湿気対策が欠かせません。天井裏や壁内の乾燥が不十分な場合、数週間から数ヶ月で再びカビが発生することがあります。

施工後には除湿器やサーキュレーターで十分な乾燥を行い、再発リスクを抑える必要があります。また、定期的な換気や断熱材の見直しも重要です。特に結露が発生しやすい箇所には、防露対策を施すことで、長期的にカビの発生を防ぐことが可能です。

5. リフォーム・防水層の強化で根本対策

カビの再発を防ぐためには、発生原因そのものを根絶することが必要です。その一環として「防水層の強化」や「構造的なリフォーム」は非常に有効な手段です。漏水が発生しやすい部分を事前に補修・強化することで、トラブルを未然に防げます。

5-1. 防水層補修・シーリング材や防水塗膜の選定

マンションの屋上やバルコニー、外壁などの防水層は経年劣化によって機能が低下します。クラックや剥離、シーリング材の劣化が確認された場合は、速やかに補修を行うべきです。

ウレタン防水、FRP防水、シート防水など、用途や施工場所に合わせた素材選定がポイントです。また、シーリング材は耐候性や柔軟性のある製品を使用し、動きのある部分にも追従できるようにする必要があります。防水塗膜についても、施工後の定期的な点検と再塗装が欠かせません。

5-2. 断熱・防露対策と防水設計を併せて行うリフォーム

カビは湿気と温度差から生じる結露によっても発生します。そのため、断熱材の強化や二重窓の導入など、室内の温度差を小さくするリフォームも効果的です。

さらに、防水設計と合わせて施工することで、構造的に湿気がこもらない家づくりが可能になります。例えば、通気層を設けることで湿気を外へ逃がす構造にしたり、壁内に調湿性のある断熱材を使用することで、結露そのものを防ぐことができます。

6. 管理組合・マンション規模で取り組むべき予防策

個人の住戸内だけでの対策では、漏水やカビの完全な予防は難しいのが実情です。マンション全体として、管理組合が主導して行う定期点検や修繕計画が、長期的な安心につながります。また、全居住者が湿気や換気に対して正しい知識を持つことも、重要なカビ対策となります。

6-1. 定期点検・排水系統の維持管理

管理組合が定期的に行う建物全体の点検は、漏水やひび割れなどの兆候を早期に発見するために不可欠です。特に、屋上防水やバルコニー排水口、外壁のクラック、配管の劣化といった、カビの原因となる箇所を重点的にチェックする必要があります。

また、共用部分の排水管や立て管のメンテナンスも重要です。これらが詰まると、各住戸へ逆流したり、下階への漏水被害に直結するため、年に1回以上の清掃が望ましいとされています。

6-2. 居住者への湿度管理・換気の指導

管理組合としては、個人の住戸内における湿度管理の重要性も啓蒙する必要があります。湿度が60%を超えるとカビの温床になりやすくなるため、除湿器や換気扇の適切な使用、浴室やキッチンでの換気の徹底を居住者へ定期的に周知することが効果的です。

また、結露対策としてサッシまわりの清掃や断熱フィルムの活用など、日常でできる工夫も合わせて伝えると、建物全体のカビリスクを大幅に軽減できます。

7. ケーススタディ:実際の漏水→カビトラブル事例

実際に起こった漏水被害と、それによるカビの発生事例を紹介することで、読者にリアルな危機感と対策の必要性を伝えることができます。事例は被害の規模や発生原因、対応策の効果などを含めて紹介するのがポイントです。

7-1. 床下・壁裏に潜むカビの拡がり事例

あるマンションで、天井に小さなシミが出たのをきっかけに調査を行ったところ、上階のユニットバスからの漏水が判明。天井裏だけでなく、壁内部にも水が浸透し、石膏ボードの裏にカビが広がっていました。

このように、目に見える被害が小さくても、実際にはカビが深部まで進行しているケースは少なくありません。調査・除去・補修までにかかった費用は約100万円。早期発見ができていれば、3分の1程度の費用で済んでいたとの報告もあります。

7-2. 施工後の効果検証:測定前後での変化

別の事例では、カビ臭が強く感じられる部屋で、カビ濃度測定を行ったところ、1,200cfu/m³という高い数値を記録。MIST工法®によるカビ除去と防カビ処理を実施した後、再測定では50cfu/m³にまで下がりました。

このように、濃度測定は対策前後の効果を「見える化」する上で有効であり、住民の安心感にもつながります。また、再発も防げており、1年後の点検でもカビの兆候は見られませんでした。

8. カビバスターズのMIST工法®による漏水後カビ対策

漏水によって発生したカビは、通常の掃除では根絶できません。そこで注目されているのが、カビバスターズの提供する「MIST工法®」です。素材を傷めず、人体にも安全で、再発防止効果にも優れている独自技術です。

8-1. MIST工法®の特長と他工法との違い

MIST工法®は、カビの発生状況や素材の状態に応じて、専用の除菌剤を現場で調整して使用する工法です。こすったり削ったりすることなく、素材に負担をかけずにカビを分解・除去するのが大きな特長です。

一般的な漂白剤では、木材や石膏ボードを変色させたり劣化させてしまうリスクがありますが、MIST工法®は微生物の細胞構造を分解する働きがあり、素材の表面も内部も安全に処理できます。さらに、使用する薬剤は工業排水試験でも高い安全性が確認されており、小さなお子様や高齢者がいる家庭でも安心して利用できます。

8-2. 施工手順・効果確認(濃度再測定など)

施工は、まず現地調査を行い、カビの発生状況や漏水の影響範囲を詳細に確認。その後、専用の薬剤を霧状にして天井裏や壁内部に噴霧し、根を張ったカビを完全に除去します。仕上げに、防カビ剤によるコーティング処理を施し、再発を防ぎます。

施工後には、再度カビ濃度の測定を行い、処理前との比較で効果を「見える化」します。これにより、住民や管理組合も安心して生活を続けることができます。

9. よくある質問とトラブル対処Q&A

実際に漏水やカビ問題に直面した方から寄せられる質問に対し、的確な回答を用意しておくことは、問い合わせにつながる重要な要素です。ここでは、特に多い質問とその対策を紹介します。

9-1. リフォーム後にカビ臭が残る原因

「リフォームして見た目は綺麗になったのに、カビ臭が取れない」という相談は少なくありません。その原因は、カビ自体の除去が不十分だった、あるいは内部にカビが残っている可能性があります。

見た目の補修だけでは、深部に残ったカビの根が再び活動し、臭いを放ち続けることがあります。そのため、表面処理だけでなく、内部の殺菌・乾燥・防カビまで行うことが重要です。

9-2. 自力でできるカビチェック・対策範囲

軽度のカビであれば、自力でチェックや対策をすることも可能です。具体的には、天井や壁のシミ、カビ臭の発生場所を特定し、家庭用のアルコールや防カビスプレーで対応します。

ただし、表面だけを処理しても、内部にカビが残っていると再発する可能性があります。異変を感じたら早めに専門業者へ相談することが最も確実な方法です。

10. まとめと次のステップ:安全な住環境を守るために

漏水はマンションにおける見過ごされやすいトラブルですが、その影響は時間とともに拡大し、やがてカビという健康と建物に深刻な被害を及ぼす問題へと発展します。問題を根本から解決するには、表面的な修復では不十分です。

10-1. 優先すべきアクションと優先順位

まずは漏水の発見と原因特定、次にカビの調査と濃度測定、そして除去作業と再発防止の環境づくりが、正しい対策の流れです。さらに、防水リフォームや断熱改善など、構造的な対策も視野に入れることで、長期的な安心が手に入ります。

10-2. 専門業者に頼むタイミング・チェック項目

次のステップとしては、「カビの見た目」「カビ臭」「天井や壁のシミ」「漏水の跡」が確認された時点で、速やかに専門業者へ相談するのが理想です。遅れるほど、対応範囲と費用が膨らむ傾向があるため、早期対応が大きな節約にもつながります。

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