壁裏・天井裏のカビを徹底除去!漏水がもたらすリスクと防止法

漏水や雨漏りが原因で、気づかないうちに壁裏や天井裏にカビが繁殖してしまうことがあります。こうしたカビ被害は建物の価値を下げるだけでなく、住む人の健康を脅かす深刻な問題です。

この記事では、漏水によるカビの発生原因から、管理会社や建物管理者が取るべき対策、効果的な換気方法、そして専門業者による安全な除去方法まで幅広く解説しています。

読むことで、建物内部にカビを発生させないための知識と具体的な予防策が分かり、カビによる被害を未然に防ぐ方法が身につきます。

1. 漏水がもたらすカビ被害とは

建物内部で発生する「カビ」の原因の多くは、目に見えないところで発生している「漏水」にあります。壁や天井の裏側で水分が滞留すると、湿度が急激に高まり、空気の循環が悪い場所では一気にカビが繁殖します。表面から見えない場所で進行するため、気づいたときには広範囲に広がってしまっているケースも少なくありません。

1-1. 壁裏・天井裏に潜むカビの危険性

壁の内部や天井の裏側といった閉鎖空間は、カビにとって格好の繁殖環境です。漏水により一度湿気を帯びると、乾きにくく、風通しも悪いため湿度が常に高い状態に保たれてしまいます。特に石膏ボードや断熱材、木材などの有機物は、カビの栄養源になりやすく、わずかな水分でもすぐに繁殖します。

カビが進行すると、建材そのものが劣化してしまい、修繕費用が高額になるだけでなく、建物の耐久性にも悪影響を及ぼします。さらにカビが室内空間に浮遊することで、アレルギーや喘息といった健康被害につながるリスクもあるため、早期の対策が欠かせません。

1-2. 漏水がカビを引き起こすメカニズム

漏水とは、建物内部の配管からの水漏れや、屋根や外壁からの浸水によって、意図しない場所に水が流れ込む状態を指します。この水が建材の内部に染み込み、乾燥しきらない状態が続くことで、常に湿った環境が形成されます。そこに外部からカビの胞子が飛来すると、一気に繁殖を始めます。

また、漏水箇所が断熱材や柱の周辺に及ぶと、カビの発生源が複雑化し、表面に現れるまで時間がかかるため、被害が拡大しやすくなります。漏水は単なる「水のトラブル」と捉えるのではなく、建物全体の健康を脅かす重大なリスクと捉える必要があります。

2. 雨漏りによる建物内部のカビリスク

屋根や外壁からの雨水の侵入も、建物内部にカビを発生させる大きな原因の一つです。特に木造建築や築年数が古い物件では、防水処理が不十分だったり、経年劣化によって隙間ができてしまっていることがあります。そこから雨水が少しずつ染み込み、壁や天井の内部で湿気がこもることで、カビが発生しやすくなります。

2-1. 雨漏りの初期サインと見落としがちな箇所

雨漏りは「天井から水が落ちてきた」時点で気づくことが多いですが、それはかなり進行した段階です。初期段階では、以下のようなサインを見逃さないことが重要です。

・天井や壁に薄いシミが出始める
・クロスや壁紙が浮いたり剥がれかけている
・天井裏からカビ臭いにおいがする

特に天井裏や壁裏は目視確認ができないため、においや室内の湿度の変化に敏感になることが、早期発見の鍵となります。ベランダの排水口や屋上のドレン詰まりなども見落とされやすいポイントなので、定期的な確認が必要です。

2-2. カビ被害が広がる前にすべきこと

雨漏りを放置すると、カビだけでなく建材の腐食や構造部分へのダメージに発展するリスクがあります。特に木造部分が腐食すれば、家の耐震性も低下し、倒壊の危険すらあるのです。被害を最小限に抑えるには、シミや異臭など小さな兆候を見逃さず、すぐに専門業者へ調査を依頼することが最善です。

また、被害が軽微なうちに対策すれば、修繕費用も抑えられます。放置すればするほど、壁や天井を大きく剥がしての工事が必要になり、住環境への影響も大きくなってしまいます。

3. 管理会社や建物管理者が行うべきカビ対策

分譲マンションや賃貸住宅、商業施設などの管理を任されている管理会社は、入居者の安全と建物の維持管理の責任を担っています。カビの問題は、健康被害・建物劣化・資産価値低下など複合的なリスクがあるため、早急かつ的確な対応が求められます。

3-1. 迅速な対応が求められる理由

カビは一度発生すると非常に早いスピードで広がります。そのため、入居者から「カビ臭い」などの連絡を受けた際には、迅速な現地調査と対応が重要です。対応が遅れれば、入居者満足度の低下、信頼性の損失、さらには訴訟リスクにまで発展する可能性もあります。

また、カビの被害箇所が原因で火災報知器や電気配線に不具合が生じれば、重大事故につながるリスクも否定できません。だからこそ、漏水やカビの兆候が見られた際は、業者と連携しながら迅速に修繕・除去作業を行う必要があります。

3-2. 定期点検・メンテナンスの重要性

管理会社にとって、建物の定期点検とメンテナンスは欠かせません。目視確認だけでなく、サーモグラフィや含水率測定機器などの最新技術を活用し、見えない場所の水分状態を把握することが、早期発見に直結します。

また、屋根・外壁・配管設備などの経年劣化部分は定期的に修繕・交換を行い、カビが発生するリスクを最小限に抑える取り組みが重要です。管理計画の中に「カビ対策項目」を盛り込むことで、リスク回避がより体系的に行えるようになります。

4. 換気不足がカビ発生を促進する理由

建物内部でカビが発生する最大の要因は「湿気」です。そしてその湿気を効果的に排出する手段が「換気」です。ところが、近年の気密性が高い建物では、自然換気が十分に行われず、室内の空気が滞留しやすくなっています。このような換気不足が、カビを急速に繁殖させる温床となっています。

4-1. 換気が不十分な建物の特徴

特に注意が必要なのが、築年数の浅い高気密住宅や、地下室、窓の少ない部屋、長時間締め切ったままの空間です。これらの場所は外気の流入が少なく、湿度がこもりやすいため、カビの胞子が定着しやすい環境が整っています。

また、24時間換気システムが設置されていても、フィルターの詰まりや故障などによって十分に機能していないケースも見受けられます。とくに冬場は寒さ対策で窓を閉め切ることが多いため、換気不良による湿度上昇が顕著になります。

4-2. 効果的な換気方法と改善ポイント

効果的な換気の基本は「空気の入口と出口を確保すること」です。例えば、窓を2カ所開けて空気の通り道を作る「対角線換気」や、換気扇と窓を組み合わせて空気の流れを促す方法が有効です。

また、換気口のフィルターは定期的に清掃し、ホコリなどで目詰まりしていないか確認することも大切です。湿度が高くなりがちな場所では、換気扇を「常時運転」に設定し、空気を止めない工夫が求められます。さらに湿度計を設置し、室内湿度が60%を超えないよう管理することも、カビ予防の基本です。

5. 壁裏・天井裏のカビを見つけたときの対処法

実際に壁裏や天井裏にカビが発生してしまった場合、表面的な清掃だけでは根本的な解決になりません。見えない場所でのカビは想像以上に広がっている可能性があるため、状況に応じて専門業者の対応が必要になります。

5-1. 自力でできる応急処置と限界

軽度のカビであれば、市販のアルコール除菌剤や防カビスプレーで一時的な対処が可能です。ただし、これはあくまで応急処置にすぎず、内部で繁殖したカビの根まで除去することはできません。

また、カビの種類によっては市販の薬剤では効果が薄く、むしろ拡散させてしまう恐れもあります。無理に天井裏や壁を開けて作業すると、建材を傷めたり、カビの胞子を部屋中に広げてしまうリスクもあるため、慎重な対応が必要です。

5-2. 専門業者による調査・除去の流れ

専門業者に依頼した場合、まずは漏水の有無や被害範囲を正確に把握するため、専用の機器で壁内や天井裏の含水率や温度、カビの種類などを調査します。その上で、建材の状態やカビの繁殖状況に応じた除去方法を選定します。

たとえば、MIST工法®のように素材を傷めず、霧状の薬剤で深部まで浸透させる除去技術を用いることで、建材を剥がすことなく根こそぎカビを退治できます。再発防止のためには、除去後の防カビ処理や換気環境の見直しもセットで行うのが理想です。

6. カビの再発を防ぐ抑制対策とは

一度除去したカビでも、環境が変わらなければ何度でも再発してしまいます。だからこそ、除去作業のあとは「カビを生やさない環境づくり」を行うことが重要です。これには専用の防カビ処理や湿度管理が欠かせません。

6-1. 防カビ剤の効果と持続性

防カビ剤には様々な種類がありますが、安全性・持続性の面から専門業者が使用するプロ仕様の薬剤が最も効果的です。MIST工法®では、人体に無害でありながら強力な抗菌・防カビ効果を持つ専用剤を使用し、素材の深部にまでしっかりと処理を施します。

このような薬剤は、表面だけでなく空気中に浮遊するカビ胞子にも作用するため、再び胞子が定着するのを防ぐ働きがあります。しかも、長期にわたって効果が持続するため、繰り返しの処理の手間やコストも軽減されます。

6-2. MIST工法®による安全かつ効果的なカビ対策

MIST工法®は、素材を傷めず、カビの根本原因にアプローチできる除去技術です。専用の薬剤を霧状に噴霧し、カビの根が潜む奥深くまで成分を浸透させます。こする・削るといった物理的処理を必要としないため、木材やクロス、壁材などのデリケートな素材にも適用可能です。

また、除菌と同時に抗菌処理も行えるため、再発防止効果も高く、アレルギーや喘息を持つ人がいる家庭や、医療・介護施設などでも安心して採用されています。

7. 住環境に与えるカビの健康リスク

カビは見た目だけでなく、私たちの体にさまざまな健康リスクをもたらします。特に小さな子どもや高齢者、免疫力が低下している人にとっては深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期の対応と環境の見直しが必要です。

7-1. カビが原因となる主な健康被害

カビが室内に発生すると、その胞子が空気中に舞い上がり、呼吸とともに体内へと取り込まれます。これにより発生するのが「カビアレルギー」です。具体的には、くしゃみ・鼻水・咳・目のかゆみ・皮膚のかぶれなど、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎の症状が出やすくなります。

また、カビの種類によっては「マイコトキシン」という有害物質を発生させるものもあり、これが長期間体内に入ることで、慢性的な倦怠感や頭痛、免疫力の低下などを引き起こすこともあります。症状が軽度でも、日常生活の質を著しく下げるため、決して軽視できません。

7-2. 高齢者や子どもがいる家庭の注意点

高齢者や乳幼児は、免疫機能が不十分であるため、カビの影響を受けやすくなります。特に呼吸器系が弱っている人や、アレルギー体質のある子どもは、わずかなカビでも重篤な症状を起こす可能性が高まります。

また、寝室やリビングなど長時間過ごす場所にカビがあると、無意識のうちにカビの胞子を吸い込んでしまい、体調不良の原因となることもあります。そのため、こうした家庭では、カビの除去だけでなく、再発防止と定期的な空気環境のチェックが不可欠です。

8. カビ問題で管理会社とトラブルになった場合

賃貸住宅やマンションなどの集合住宅では、カビの発生が原因で「入居者と管理会社」「オーナーと管理会社」といったトラブルに発展するケースも少なくありません。対応が遅れたり、責任の所在が不明瞭なままだと、信頼関係に大きなヒビが入ることになります。

8-1. 責任の所在と対応を明確にするために

カビが発生した際、「誰に責任があるのか?」という問題は非常に重要です。たとえば、配管の劣化や建物構造に起因する漏水でカビが発生した場合は、管理会社やオーナー側の責任となります。一方で、入居者の換気不足や加湿器の過剰使用が原因の場合は、入居者側の責任になる可能性があります。

このようにトラブルを未然に防ぐためには、入居時の契約書や重要事項説明書に、「カビに関する対応方針」や「定期的な点検の有無」などを明記しておくことが必要です。

8-2. トラブルを未然に防ぐための契約チェック

カビに関するトラブルを回避するには、入居前の説明や契約書の中で「カビ発生時の対応フロー」をあらかじめ明確にしておくことが有効です。特に、修繕の範囲・費用負担の有無・報告義務・対応期限などを具体的に記載することで、責任の所在が曖昧になることを防げます。

また、入居後も「定期点検」「室内の換気指導」などのフォロー体制を整えておくことで、入居者との信頼関係を築き、長期的な良好な管理体制を維持することが可能になります。

9. カビ対策を長期的に維持する管理のコツ

カビは一時的に除去しても、環境が整えば再び発生します。そのため、カビが発生しにくい環境を「維持」することが最も重要な対策です。これは建物の管理者だけでなく、入居者の日常的な意識も不可欠です。

9-1. 湿度管理と日常的なチェック方法

カビは湿度60%を超えると活発に繁殖を始めます。よって、湿度計を室内に設置し、常に湿度を50%前後に保つよう心がけましょう。加湿器の使用や、室内干しが多い家庭では特に注意が必要です。

さらに、エアコンの内部清掃、浴室やキッチンの換気扇の定期清掃、家具の裏や押入れの通気確保など、カビの温床になりやすい箇所をこまめにチェックし、風通しの良い環境をつくることがカビ抑制の基本です。

9-2. カビが再発しやすい季節とその対策

梅雨から夏場にかけては、湿度が急上昇し、カビが最も発生しやすい季節です。この時期は特に換気・除湿・空気清浄の3点を意識することが重要です。反対に、冬は結露が原因でカビが発生することがあるため、窓ガラスや壁際の湿気対策も忘れずに行いましょう。

こうした季節ごとの対策を年間スケジュールに組み込み、定期的にチェックリストを活用することで、管理の質を高め、再発防止効果を最大限に引き出すことができます。

10. カビのない建物環境を保つためにできること

カビ対策の最終目的は、カビが「生えにくい」建物環境をつくることです。これは単に除去・防止を繰り返すのではなく、建物全体の管理体制や住まい方を見直すことにより実現できます。

10-1. 建物の構造に合わせた予防策

鉄筋コンクリート造や木造住宅など、建物の構造によってカビのリスクが高い箇所や対策の方法は異なります。たとえば、木造住宅では柱や梁などの木材部分が湿気を吸いやすいため、防湿シートの施工や調湿材の使用が有効です。

一方、コンクリート造の建物では、結露による湿気のこもりやすさが問題となるため、断熱強化や二重窓の設置など、構造的な対策が必要になります。建物ごとの特性を理解した上で、最適な防カビプランを立てることが、効果的な予防につながります。

10-2. 専門業者と連携した継続的な対策

最も確実なカビ対策は、信頼できる専門業者と連携し、継続的に点検・処理を行うことです。MIST工法®のように、素材を傷めずカビの根本まで除去できる技術を採用することで、建物の寿命を守りながら健康な住環境を維持できます。

定期的な防カビ施工や空気環境のモニタリングなど、継続的なサービスを取り入れることで、問題が再発する前に対応する体制が整います。結果として、建物全体の資産価値を守り、長期的な安心につながるのです。

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